2018年05月30日

常楽寺様 修行大師像木版摺本額装 上呈品製作

 常楽寺様は東京都足立区にあります真言宗豊山派の寺院です。今回は先代の鑛司大和尚の十三回忌の折の上呈品として、お寺に伝わる修行大師像の版木を活かし、摺師が楮の和紙に一枚一枚丹精を込めて摺り上げた摺本を額装しました。
 今年の1月に今回の木版摺りを担当していただいた工房の視察をしました。まだかなり寒い日だったのですが、高い湿度は版木に影響が及ぶので、暖房を入れずに作業をされていて、木版職人としてのプロフェッショナルな一面を垣間見ることが出来ました。多量生産の印刷物とは違い、一枚一枚微妙に摺りあがりの表現が違うところに手作りの温かみがあり、有難さがあるのだなと感心させられました。版木から作成し、和紙に摺りあげる木版画の出来映えは素晴らしいものです。木版画製作の諸手配も誠堂にご用命いただければと存じます。
 今回、ご発注いただいた常楽寺ご住職の酒井清仁様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。

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常楽寺様 修行大師像 木版摺本額装

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版画工房の作業風景
posted by 誠堂 at 19:49| 記念品製作・商品卸