今年の1月に今回の木版摺りを担当していただいた工房の視察をしました。まだかなり寒い日だったのですが、高い湿度は版木に影響が及ぶので、暖房を入れずに作業をされていて、木版職人としてのプロフェッショナルな一面を垣間見ることが出来ました。多量生産の印刷物とは違い、一枚一枚微妙に摺りあがりの表現が違うところに手作りの温かみがあり、有難さがあるのだなと感心させられました。版木から作成し、和紙に摺りあげる木版画の出来映えは素晴らしいものです。木版画製作の諸手配も誠堂にご用命いただければと存じます。
今回、ご発注いただいた常楽寺ご住職の酒井清仁様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。
常楽寺様 修行大師像 木版摺本額装
版画工房の作業風景