2018年09月08日

公益財団法人 庄内能楽館様 所蔵作品修復事業(第三期)

 公益財団法人庄内能楽館様より、(能面作品以外の)所蔵作品の修復事業を請け負わせていただいております。
 第三期は、勅使河原奏風作の屏風と、小村雪岱作の額装の修復です。屏風作品はシミが発生していた裏面の裂の張り替え、縁の新調、中性保存箱や黄袋の誂えなどを行いました。小村雪岱作の作品は、有名な「おせん傘」です。昭和8年に朝日新聞に連載された邦枝完二作「おせん」の挿図です。画面いっぱいにぎゅうぎゅうに描かれた沢山の番傘の間から、人々がちらほらと見受けられるのですが、その人物が一人一人繊細に表現されていて、見入ってしまいます。喧噪の様相ながらモノトーンの画面からは静寂さが漂う素敵な作品です。
 庄内能楽館理事長の池田宏様には今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました。


雪岱額.jpg
小村雪岱作「おせん傘」額装 修復後
posted by 誠堂 at 14:02| Comment(0) | 文化財修復・表具仕立て
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