2019年07月06日

浄土宗七祖聖冏と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に-展

 先月の誠堂だよりに掲載しましたが、誠堂でポスター・チラシ・案内ハガキや展覧会図録の編集・製作を担当させていただいた「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に-」展が、今月15日まで神奈川県立金沢文庫様にて開催されています。
 茨城県那珂市瓜連(うりづら)にございます常福寺様は水戸徳川家の菩提寺であり、今年は常福寺様を拠点に活躍された浄土宗七祖聖冏上人の六百年のご遠忌にあたります。このご遠忌の記念事業の一つとして開催されている今回の展覧会は、常福寺様の寺宝を拝見できる稀少な機会であります。
 先月30日(日)には、金沢文庫様の瀬谷貴之先生による月例講座があり、参加させていただきました。今回は展覧会開催準備の調査中に新発見のものが2件あったということで、とても興味深く楽しい講座でした。1件は徳川光圀公(水戸黄門)の念持仏であった、極小の阿弥陀三尊像です。中尊の阿弥陀如来菩薩像の像高は約1.5cm、両脇侍の観音菩薩像と勢至菩薩像は1cmに満たない小ささです。慶派による鎌倉時代特有の形式・様式をもつものであることが判明し、鎌倉時代の最小の仏像の一つである可能性があるのです。
 もう1件は、近年ゆかりの常福寺様の所蔵になりました聖観音菩薩立像です。この度、修理が行われたのですが、像内の墨書から仏師定快の作品で、その材料は鎌倉時代に浅草寺の本堂の柱から転用して使ったことが記されていました。誰も見たことがないと言われる秘仏中の秘仏である浅草寺の御本尊観音菩薩像の身代わりかもしれず、必見の作品であることは間違いありません。
 必見の作品が多く出展されているお薦めの展覧会です。称名寺様の散策と合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

金沢文庫外景.JPG
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posted by 誠堂 at 00:45| Comment(0) | お客様の行事・催し紹介
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