第四期は、谷文晁作「蜷蝉」の掛軸と、二曲屏風作品の修復です。谷文晁作「蜷蝉」は、左手に花と蛛A下部には川のせせらぎが流れ、画面中央に木枝にとまる川蝉が可愛らしく描かれている静謐な雰囲気を醸している花鳥画です。修復前は、表装全体に波打ちや横折れがあり、虫損もありました。虫損箇所には補絹を施し、仕立て直し、太巻き芯を付けて桐箱を新調し、納めています。
庄内能楽館理事長の池田宏様には今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました。

修復前

修復後
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