御本堂である国宝の金堂の内陣はとても広く、御本尊である薬師如来坐像と日光・月光の両脇侍菩薩立像が安置されています。桃山時代に作られた御本堂・三尊像は独特の雰囲気で、当時の威風を今に伝えています。
重文の講堂は、室町時代に再興されたもので、今でもその優雅な姿を見ることができます。堂内には、密教の主尊である大日如来を中心とした五智如来を初め、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の二十一軀が安置されています。これはお大師様の密教の教えを表現する立体曼荼羅です。その重厚で荘厳な堂内の雰囲気は圧巻で、ここにいられることがとても有難かったです。合掌しながらの参拝をお勧めします。
お伺いさせていただいた日は平日で、人も少なめでしたので、落ち着いて拝観することができました。各地で観光客がかなり増え始めていると思います。感染防止対策をしっかりしながら、参拝されてみてはいかがでしょうか。
金堂
講堂
瓢箪池から望む五重塔