2021年08月02日

寒川神社様 掛軸3件 修復事業

 寒川神社様は醍醐天皇の御代に制定された延喜式の相模国一之宮です。神嶽山(かんたけやま)を背に境内は約一万五千坪という広さからなる緑豊かな大社でございます。古来唯一の八方除けの守護神として知られ、その御神徳をいただくべく全国から多くの崇敬者が訪れています。
 この度、御所蔵されている掛軸3件の修復を、誠堂で請け負わさせていただきました。そのうちの1件が伝俵屋宗達作の「鴨涯雪後図」です。本紙を旧い表装より解体し、裏打ちによる修復を施しました。一文字は元使いし、ほかの裂は新調しています。修復作業を行い解装することによって、以前修復された時の状況など発見できたこともありました。
 ご担当いただきました佐原慧先生、中西正史様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。

寒川神社様修復前.jpeg
修復前

寒川神社様修復後.jpeg
修復後

寒川神社様.JPG
御社殿

2021年07月17日

大安寺様「涅槃図」修復事業

 大安寺様は静岡県下田市にございます曹洞宗の寺院です。伊豆八十八遍路では第四十三番札所になります。
 この度、寺宝である大幅の「涅槃図」の修復事業をご依頼いただき、先日お納めいたしました。作品は江戸後期に描かれたものと思われ、縦は優に2メートルを超す大作です。
 修復前は横折れが著しく、本紙の破断や欠失箇所も見られました。本紙を解体し、旧裏打ち紙を除去し、洗浄後に裏打ち、折れ伏せなどを施し、仕立て直しました。太巻き芯を付けて新調した桐箱に納めています。
 ご発注いただいた御住職の大澤光邦様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。

涅槃図修復前.jpeg
修復前

涅槃図修復後.jpeg
修復後

2021年07月02日

庄内能楽館様 能面修復事業(第五期)

 山形県酒田市の公益財団法人庄内能楽館様より、能面の修復事業を継続的に受注しています。第五期分として、「父尉(ちちのじょう)」「小面(こおもて)」「増女(ぞうおんな)」の3作品を修復し、6月にお納めしました。
 修復内容はその面の状態によって異なります。下記の写真画像の「父尉」の修復概要としては、クリーニングし、剥離部や面裏の木割れ部の接着強化などを施しています。
 ご発注いただきました庄内能楽館理事長の池田宏様にはたいへんお世話になっております。誠にありがとうございました。

父尉修復作業.jpeg 
糊差し作業

父尉修復後.jpeg
修復後