2022年09月02日

長安寺様 芥川龍之介書簡 修復業務

 長安寺様は箱根町仙石原にございます曹洞宗の寺院です。境内には「五百羅漢場」という「羅漢さん」の石像がたくさん置かれている場所があり、その羅漢さんは各々喜怒哀楽の表現があふれていて、親近感がわく仏様です。仙石原に行かれた際には訪れてみてはいかがでしょうか。
 芥川龍之介が室生犀星に宛てた書簡とその封筒を所蔵されており、今回はその修復を御依頼いただきました。額装を解装し、本紙を洗浄、裏打ちを施し、本紙は紙管に丸めて、封筒はそのままの状態で誂えた桐箱に入れ込みました。
 長安寺様にはたいへんお世話になっております。今回もありがとうございました。

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山門


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五百羅漢場

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芥川龍之介書簡

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書簡・封筒用特製桐箱

2022年08月07日

公益財団法人 庄内能楽館様 所蔵作品修復事業(第6期)

 山形県酒田市にございます庄内能楽館様から所蔵作品の修復事業を承っております。その第6期は、日本画の掛軸装2件の修復でございました。安田靫彦作『燕子花』と、上村松篁作『小蕪』です。
 『燕子花』には、本紙にカビが付着しており、横折れがみられました。作業前に燻蒸しカビを除去したうえで、解装、肌上げ、本紙洗浄、肌裏打ち、折れ伏せなどの工程を経て、上下の裂は新調し中廻し・一文字は元使いをして、掛軸装に仕立て上げました。巻き癖を弱める太巻き芯、桐箱を誂えて納めさせていただきました。
 今回も理事長の池田宏様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。

 同じ山形県の置賜地方や新潟県などの日本海側で、大雨による大きな災害が発生しました。一日も早く良い状況になることを祈るばかりです。

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太巻き芯付き桐箱


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庄内能楽館様 能舞台

2022年05月01日

庄内能楽館様 能面修復事業(第六期)

 平成27年に山形県酒田市にございます公益財団法人庄内能楽館様が所蔵されている能面や能装束などの調査を行いました。能面については、修復が必要な面が18件あることがわかりました。それを六期に亘って修復する事業が決定し、誠堂で請け負わせていただきました。
 その最終の六期目の能面修復を終え、過日納品させていただきました。第六期は、「山姥」、「黒式尉」、深草浄春作「般若」、相馬秀男作「般若」の4作品を修復しております。
 今回修復した「山姥」は精霊的な変り型の面です。クリーニング、剥離部や矧ぎ目の接着、充填、補彩などを施しています。
 ご発注いただきました庄内能楽館理事長の池田宏様にはたいへんお世話になっております。誠にありがとうございました。

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「山姥」修復後

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「山姥」修復作業