2019年07月17日

公益財団法人 庄内能楽館様 所蔵作品修復事業(第四期)

 公益財団法人庄内能楽館様より、所蔵作品の修復事業を請け負わせていただいております。
 第四期は、谷文晁作「蜷蝉」の掛軸と、二曲屏風作品の修復です。谷文晁作「蜷蝉」は、左手に花と蛛A下部には川のせせらぎが流れ、画面中央に木枝にとまる川蝉が可愛らしく描かれている静謐な雰囲気を醸している花鳥画です。修復前は、表装全体に波打ちや横折れがあり、虫損もありました。虫損箇所には補絹を施し、仕立て直し、太巻き芯を付けて桐箱を新調し、納めています。
 庄内能楽館理事長の池田宏様には今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました。

庄内能楽館修復前.jpeg
修復前


庄内能楽館修復後.jpeg
修復後
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2019年03月12日

一般財団法人 北斎館様 版本冊子修復、帙製作

 長野県上高井郡小布施町にある一般財団法人 北斎館様より、版本冊子『富嶽百景』『新編 水滸伝』計8冊の糸綴じ直し、四方囲み帙(ちつ)製作の依頼をいただき、先日お納めしました。題箋の文字は、表紙の文字をスキャンし補正して刷ったものです。
 誠堂では、桐箱、帙、アーカイバルボックス(中性紙箱)など、お客様のご要望やご予算、用途などを考慮し、提案させていただいております。修復された作品は、しっかりとした保存箱に入れて、保管されることを推奨します。
 ご発注いただいた北斎館館長の安村敏信先生にはたいへんお世話になっております。ありがとうございます。

北斎館様帙1.JPG

北斎館帙2.JPG
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2018年12月05日

長安寺様 道元禅師・瑩山禅師 彫像修理事業

 箱根・仙石原の長安寺様の位牌堂に、道元禅師彫像と瑩山(けいざん)禅師彫像が安置されています。この度、修理事業のご依頼をいただき、約7ケ月間の修理作業を終え、11月30日に納めさせていただきました。
 修復作業中には、ともに内刳(うちぐり)で、胎内に木札があることが発見されました。その木札から、昭和3年に一度修理されている由が判明しました。その昭和初期の修理では、もともと胡粉の白色で塗布されていたお顔や手などの色味が、製作当初のものと違い、少し赤味を帯びている顔料で塗られていました。今回は製作当初の再現をしようということで、お顔は胡粉で補彩されました。
 ご発注いただいた長安寺ご住職の鈴木太源様にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。

道元禅師修理前.JPG
道元禅師像 修理前


道元禅師修復後.JPG
道元禅師像 修理後

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