2020年02月27日

「磁州窯と宋のやきもの」展

 前回ご紹介させていただいた静嘉堂文庫美術館様の「磁州窯と宋のやきもの」展を観覧してきました。展覧会を拝見しますと、磁州窯がかなり広域に伝播し、その装飾技法が多岐にわたっているのが理解できます。どのように装飾されているのかを説明されている大型パネルがありましたが、各作品の断面のイラストも描かれていて、とてもわかりやすかったです。近年、静嘉堂文庫美術館様の企画展では、このような装飾技法などをわかりやすく説明してあるパネルを掲出されることがありますが、とても理解しやすくありがたいです。今回出展されている作品の中で、個人的には「翡翠釉白磁鉄絵菊花文双耳香炉(元〜明時代)」の翡翠の色味がとても美しく綺麗で、長時間見入ってしまいました。
 静嘉堂様の至宝である国宝「曜変天目」や重文「油滴天目」も展観されています。3月15日(日)まで開催されていますので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
*注 静嘉堂文庫美術館様は、新型コロナウィルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2020年3月2日(月)から15日(日)の期間は臨時休業になります。


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静嘉堂文庫美術館 外観

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静嘉堂文庫 外観
posted by 誠堂 at 21:15| お客様の行事・催し紹介

2019年07月06日

浄土宗七祖聖冏と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に-展

 先月の誠堂だよりに掲載しましたが、誠堂でポスター・チラシ・案内ハガキや展覧会図録の編集・製作を担当させていただいた「浄土宗七祖聖冏(しょうげい)と関東浄土教-常福寺の名宝を中心に-」展が、今月15日まで神奈川県立金沢文庫様にて開催されています。
 茨城県那珂市瓜連(うりづら)にございます常福寺様は水戸徳川家の菩提寺であり、今年は常福寺様を拠点に活躍された浄土宗七祖聖冏上人の六百年のご遠忌にあたります。このご遠忌の記念事業の一つとして開催されている今回の展覧会は、常福寺様の寺宝を拝見できる稀少な機会であります。
 先月30日(日)には、金沢文庫様の瀬谷貴之先生による月例講座があり、参加させていただきました。今回は展覧会開催準備の調査中に新発見のものが2件あったということで、とても興味深く楽しい講座でした。1件は徳川光圀公(水戸黄門)の念持仏であった、極小の阿弥陀三尊像です。中尊の阿弥陀如来菩薩像の像高は約1.5cm、両脇侍の観音菩薩像と勢至菩薩像は1cmに満たない小ささです。慶派による鎌倉時代特有の形式・様式をもつものであることが判明し、鎌倉時代の最小の仏像の一つである可能性があるのです。
 もう1件は、近年ゆかりの常福寺様の所蔵になりました聖観音菩薩立像です。この度、修理が行われたのですが、像内の墨書から仏師定快の作品で、その材料は鎌倉時代に浅草寺の本堂の柱から転用して使ったことが記されていました。誰も見たことがないと言われる秘仏中の秘仏である浅草寺の御本尊観音菩薩像の身代わりかもしれず、必見の作品であることは間違いありません。
 必見の作品が多く出展されているお薦めの展覧会です。称名寺様の散策と合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

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posted by 誠堂 at 00:45| お客様の行事・催し紹介

2018年08月22日

かまくら 長谷の灯かり

 「誠堂だより」では、お客様などの行事や催しもご紹介していこうと思います。
 8月下旬のこの時期に、鎌倉の長谷・極楽寺界隈では、夜18時半から20時半まで、「かまくら 長谷の灯かり」が催されています。寺院、神社や博物館が、さまざまな灯かりに照らされていて、とても美しく心が和みます。
 中でも特にお薦めしたいのは、下記の3か所です。
 極楽寺様は、山門からご本堂への長い境内に、蓮の花の形をしたライトや提燈が置かれていて、幻想的な美しさを醸しだしています。社務所の前で販売されているレモネードは、冷たくスキッとしていて美味です!

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極楽寺様


 長谷寺様は入山者に提燈が手渡されます。沢山の参拝者が持っている提燈が同時に変色していく様子は、とても綺麗です。夜間ですが、ご本尊の十一面観音像も参拝できます。

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長谷寺様


 鎌倉文学館様は、有名な旧前田侯爵家の別邸である建物のライトアップのみならず、庭園も解放され、そのお庭には小さな灯かりが点在していました。ここのベンチに腰かけていると、時間の経過を忘れそうです。

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鎌倉文学館様


 「かまくら 長谷の灯かり」は今月26日(日)まで開催されています。日が落ちると気温も下がり、過ごしやすいので、夏の夕涼みに出掛けてみてはいかがでしょうか。
 
posted by 誠堂 at 01:19| お客様の行事・催し紹介