昨年2019年は、法然上人以降の浄土宗の基礎を形成した浄土宗第七祖の聖冏(しょうげい)上人の遠忌六百年にあたりました。聖冏上人が第二世であった常陸国瓜連(うりづら)にございます常福寺様では、六百回忌のさまざまな記念事業が行われました。その一つが宝物殿(収蔵庫)の内装改修工事で、誠堂で請け負わせていただきました。
宝物殿奥側に収蔵棚を設置し、所蔵作品を整理しながら保管できるようにしています。団体参拝などの時には作品を観ていただけるように、スタイリッシュな調光器付き展示ケースを設けています。来山者に常福寺様の概要を知っていただくように解説パネルも設置しました。床材、壁面クロス材や天井照明器具なども一新させています。
また、入山者への記念品として、所蔵作品の図版が印刷されている絵はがき8枚セットも製作させていただきました。展覧会図録で掲載された写真図版などを活かして、素敵な記念品に仕上がっています。
ご発注をいただいた常福寺副住職の小笠原聖華様、監修いただいた神奈川県立金沢文庫の瀬谷貴之先生にはたいへんお世話になりました。誠にありがとうございました。
宝物殿内装改修工事1
宝物殿内装改修工事2
絵葉書セット